CASE STUDY

柔軟な伴走で 「Money Farm」のシステムUI/UXを改善

CLIENT

株式会社3rd Economy 様

トークン化金銭債権を活用したマーケットプレイス「Money Farm」を運営

この記事でわかること(要約)

本記事は、「プロダクトのUIが伸びに追いつかない」「設計が口頭で進み手戻りが多い」「画面の一貫性が保てない」といった課題を持つ企業が、 伴走型のUI/UX支援でどのように前進できるかを、株式会社3rd Economy様「Money Farm」の事例としてまとめたものです。

  • 仕様未確定からの提案・壁打ちで、要件と判断軸をつくる
  • 情報設計・画面設計で、理解しやすい導線に整える
  • コンポーネント思考で、UIの一貫性と運用効率を上げる
  • “システムのUI/UX”として筋の良い設計に近づける

INTERVIEWEE

代表取締役 橋村 純 様

プロジェクト概要

対象

Money Farm(マーケットプレイス)

トークン化金銭債権を活用した新しい資産運用体験の創出を目指すサービス。 事業の伸びに合わせ、画面追加や改善の意思決定を速く回すことが求められるフェーズでした。

支援領域

  • 情報設計(用語・構造・導線の整理)
  • 画面設計・UI設計(状態/例外/運用を含む)
  • コンポーネント・ルール整備(デザインシステム思考)

※本記事はインタビュー内容をもとに、デザイン支援の考え方と進め方が伝わるよう編集しています。

Money Farmのクリエイティブ制作イメージ

抱えていた課題:
リソース不足と柔軟性の欠如

「Money Farm」では、サービス成長に伴いUI/UXデザインの意思決定が増え、画面や表現を継続的に整える必要がありました。 しかし、社内に専任のUI/UXデザイナーが不在で、外部パートナーへの依存度が高い状況でした。

システムやプロダクトのUI/UXは、単に“見た目を整える”だけではなく、事業目標(例:継続、信頼、手続き完了)と結びついた設計が必要です。 UIの設計が弱いと、利用者は「理解できない」「不安」「迷い」を感じ、結果として離脱や問い合わせ増加に繋がります。 とくに金融文脈を含むサービスでは、情報の順序・状態の見せ方・例外時のガイドがUXを左右します。

一方、一般的な外注では「仕様が決まってから」「指示が明確になってから」という前提になりやすく、 スピードが求められるスタートアップの現場では、UI/UX改善が“止まる”原因になりがちです。

直面していた3つの課題

  • 仕様未定段階での依頼難度
    要件が固まらないと着手できず、UIの検討と意思決定が前に進まない。

  • 一貫性の欠如
    画面・文言・コンポーネントの統一が難しく、ユーザー体験が分断される。

  • 採用コストの壁
    正社員採用は固定費が重く、必要なタイミングでの体制構築が難しい。

導入の決め手:
「正社員のような柔軟性」

「時間を確保して相談できるパートナー」を探していた中で出会ったのがSof10 Design(DG)でした。 決め手となったのは、単なる作業代行ではなく、プロジェクトメンバーのように並走してくれる体制です。

とくに「要件が途中で変わる」「優先度が日々入れ替わる」「プロダクトの表現が揺れる」といった局面では、 “指示書を待つ”ではなく“会話で前に進める”ことが重要になります。 Sof10 Design(DG)は、仕様が固まりきらない段階から情報設計・画面設計の“たたき台”を出し、合意形成を速く進められる点がフィットしました。

柔軟な契約プラン

「最低5時間から」というスモールスタートが可能で、事業フェーズに合わせてプランを変更できる柔軟性が魅力でした。

プロ品質の担保

厳選されたデザイナーが担当するため、クオリティへの不安がなく、安心して任せられると感じました。

支援内容(システムUI/UXとしてのケイパビリティ)

本事例で重視したのは、単発の画面デザインではなく、プロダクトが伸びても破綻しないUI/UXの土台を整えることです。 Sof10 Design(DG)はシステムUI/UXの経験をベースに、画面の見た目だけでなく「状態」「例外」「運用」を含めて設計します。

要件の構造化・言語化

「誰が・何をしたいか・どんな制約があるか」を整理し、判断軸がぶれないように設計。曖昧な要望を“判断できる形”にします。

情報設計(IA)・導線設計

画面の階層、ナビゲーション、用語、表示順序を整理し、ユーザーが迷わず目的に到達できる構造に整えます。

UI設計(状態・例外・運用を含む)

正常系だけでなく、読み込み・空状態・エラー・制約などを含めて設計。運用中に“詰まる”ポイントを先に潰します。

再利用性(コンポーネント思考)

システムUI/UXの考え方で、パーツの再利用やルール化を意識。運用フェーズで“作り直しが増えない”設計を目指します。

進め方(プロセス):短サイクルで回すUI/UXデザイン支援

スタートアップや急成長サービスでは、完璧な仕様書よりも「仮説→設計→合意→改善」を回すことが成果に直結します。 そこで本事例でも、仕様が曖昧でも破綻しない進め方を前提に、次のような流れで意思決定とUI整備を進めました。

  1. 1

    目的・制約の整理(10〜20分)

    想定ユーザー、利用シーン、業務フロー、制約(法務/審査/運用)などを最小限で揃え、設計の前提を一致させます。

  2. 2

    ラフ→方向性の合意(短時間で)

    まず方向性を固め、細部の作り込みは後段で。これにより“手戻り”を抑制します。

  3. 3

    制作・修正(反復)

    UI/UXは“1回で完成”より“良くする回数”が重要。短いループで改善を重ね、手戻りを小さく抑えます。

  4. 4

    運用に耐える形へ整備

    作った資産が次回も使えるよう、フォーマット化・パーツ化・ルール化を進めます。

設計で重視したポイント:信頼性と迷わなさを“UIで担保”する

システムUI/UXでは、見た目の美しさだけでなく「理解のしやすさ」「不安の少なさ」「やり直しやすさ」といった体験品質が重要です。 とくに金融文脈のあるプロダクトでは、ユーザーが一度でも“怖い”と感じると離脱に繋がります。 そこで本事例では、次のような観点をUIの中に落とし込み、運用フェーズでも崩れにくい設計を意識しました。

情報の順序(何を先に見せるか)

“判断に必要な情報”を上に、詳細は後に。読み流しても理解できる階層にし、迷いを減らします。

状態・例外の設計(詰まりポイントの先回り)

読み込み・空・エラー・制約などをUIに埋め込み、ユーザーが次の行動を取れるようガイドします。

マイクロコピー(言葉で不安を減らす)

用語の揺れを減らし、説明や注意書きを“読ませる”のではなく“理解できる”形に。信頼性をUIで補強します。

コンポーネント化(運用で崩れない)

ボタン・入力・通知・カードなどをルール化し、画面追加時も一貫した体験を維持。改善の速度と品質を両立します。

Money FarmのプロダクトUI画面例

▲ プロダクトUI:情報の優先順位と見せ方を整備

Money FarmのUI改善イメージ

▲ UI改善:状態・例外・運用まで含めて設計

導入後の成果:
UI改善の加速と運用負荷の最適化

1 仕様未定からの提案力

仕様が固まりきらない中でも「こういう方向性はどうですか?」とデザイナー側からたたき台の提案がありました。 単なる指示待ちではなく、曖昧な要望を“判断できるUI案”に落とし込む提案力があったからこそ、意思決定を止めずにUI改善を進められました。

2 大幅なコスト削減

正社員を採用する場合と比較して、デザインにかかる費用を大幅に圧縮できました。 浮いたリソースを他の事業投資に回すことができ、経営全体としての効率化にも寄与しています。

学び:この事例が再現しやすい理由

本事例のポイントは「優秀なデザイナーがいた」だけではなく、進め方そのものが“システムのデザイン”に近い点です。 具体的には、要件の整理→構造化→反復→資産化の流れを作り、UI改善を単発タスクにしませんでした。

1. 判断軸を先に作る

「誰に」「何を」「どう伝えるか」を先に揃えることで、修正が“迷走”しにくくなります。

2. 早い段階で方向性を合わせる

完璧な仕様書より、ラフで合意→改善の方が速くて安全。結果として品質も上がります。

3. “資産化”まで見る

テンプレ・パーツ・ルールの整備により、次回以降の制作が加速し、運用コストが下がります。

よくある質問(システムUI/UX・伴走支援)

仕様が曖昧でも依頼できますか?

可能です。むしろ初期フェーズでは「要望を言語化する」「判断材料を揃える」ことが重要です。 本事例でも、仕様未確定の段階から提案・壁打ちを行い、制作を前に進めました。

どこからUI/UX改善を始めるべきですか?

“今いちばん詰まっている場所”から始めるのがおすすめです。新規ユーザーが迷うならオンボーディング、操作が難しいなら主要フロー、問い合わせが多いならエラー/例外設計から。 まずは小さく改善し、判断軸と再利用できるUIルールを作りながら範囲を広げると失敗しにくいです。

システムUI/UXの経験が活きるのはどんな場面?

仕様変更が多い、画面が増える、状態や例外が複雑、といった場面で特に効きます。情報設計、導線設計、コンポーネント思考により、 “場当たり的なUI追加”ではなく“運用できるUI”として積み上げやすくなります。

「正社員のような柔軟性」を求める企業へ

デザイン業務は頻繁にあるが、専任を雇うほどの予算はない。
そんな急成長中のスタートアップや企業にこそ、Sof10 Design(DG)は最適なソリューションです。 まるで社内のチームメンバーのように、突発的なニーズにも応えてくれます。

株式会社3rd Economy

代表取締役 橋村 純